わからないなあ おばあちゃん

バスでよく会う浅間台のおばあちゃん。スーパーでベンチに座っているのをみかけたので”バスを待ってるの?”と声をかけた。返事は意外だった。”タクシーを呼んだの、タクシーを待ってるの。”と。タクシーを待つなら外のタクシー乗り場付近で待った方がいいのにと思ったけれどきっとタクシーが混んでるのだと思って私は別のベンチに座って1時間ほどバスを待つことにした。新聞を読んでいた私からはおばあちゃんは見えないけれどおばあちゃんの荷物が見える。その荷物は動く気配がない。ずーと。バスが来る少し前になって私はトイレに行った。そのときおばあさんは私を見たはずである。私はおばあさんを見ないようにしてもとの位置に座った。あれれ、荷物が見えません。おばあさんは動きました。どこへ行ったのかな、同じバスに乗るのかな、と思ってバス停にいきました。バス停にはおばあさんがいました。でもちがうおばあさんでした。