Ono Yoko/Kitano Takeshi

先日 Ono Youkoさんの個展を見た。さまざまな展示があったがその中で様式が自分のと非常ににているものを発見した。A4の和紙の中心に詩のような想いのようなものを5-10行の間で書いたものだ。私もブログでそれよりはちょっと少なめに書いてできるだけ沢山のことを表したいと書いている。Onoさんのは200枚くらいあっただろうか、深く書いてあった。

私だけでなく多くの人が北野武を天才と呼ぶ。が私が思うのは努力の人だ。その天才の個展を見たのは数年前オペラシティのギャラリーで、だから今回の松屋の個展は2度目。一度目の最高は書。人となりの出ている素晴らしい書であの書を見てから傾倒してしまった。あれだけ書ける人はそうはいまい。2回目は絵はもちろんオブジェもいい。2回目の展覧会場で展示前日の様子がビデオで流していた。「個々の」作品はそれ程力があるように思えないがこれだけ集まると…..」 これがすべてを物語る。帰り際本を見つけた。詩の本だ。詩というより5-10行の短文で殆どはごく私的な感情を吐露している。通じる。私の様式と 書いてある内容が。Ono,Kitano、Sumimotoラインが一直線上に並んだ。何より嬉しいのはタイトルが「僕はバカになった」つまりある時点で僕は馬鹿になった、つまり悟ったのである。多分事故の時、心は宙を舞い今まで積み重ねたほこり汚物が一瞬にして排出されこれから行くべき新生北野を作った。というわけで、この詩集を読んで瞬時に感じたコメントを朱で本に直接書いてオフイス北野に送った。私に心も肉体も動かす北野武のすごさ。軸のブレていない北野さんに心からの敬意をこめて。